写真は私が大切に育てている見事に葉やけしたアガベ達です。
特に左は、高いけどあまり綺麗ではないな〜〜と悩みながらも998円だから仕方ないか〜〜(この時はアガベって高いなと思ってました)綺麗に育ててやればいいやって事で初めて我が家にお連れしたモンタナさんです。でも嬉しくて嬉しくて(*^^)v排水性を考えすぐ素焼き鉢に植え替えて、毎日せっせとお世話をしてましたが・・・・
悪夢は突然に・・・・。ある天気が良かった日のことです。そろそろ水やりしないといけないなと思っていたのですが、アガベは乾燥ぎみに育てるのが良いというネット情報が頭にあって、水やり前に日に当ててやるか〜と棚の上から下におろし日光浴させてました。これが10時頃のこと。
そして15時頃、何気にタニパトってたところ衝撃の状況が・・・・(・・;)
ん? 何? 何が起こった?(・・? 朝は皆元気やったやん(・・?
全く状況を読み込めず・・・・(・・?
(つд⊂)ゴシゴシ
ひたすら放心状態・・・・(・・?
あなた達そこそこお値段するのよ・・・・・(T_T)
我に返りようやく状況が・・・。これが噂の・・・。葉焼け(・・?
こ〜れ〜が〜お前らのや〜りかたか〜〜〜〜と言ってみたものの誰に怒りをぶつければいいものやら・・・
悔しいやら情けないやら・・・でも落ち込んではいられません。とりあえず状況把握、現場検証開始です。
状況は次の通り。
- 水やりは1週間に1回。
- このときは水やり直前。
- 全然無事な子はプラ鉢。2日おきに水やりしてる子苗。
- 比較的軽症なのは2,3日前にプラ鉢から素焼鉢に植え替えた笹の雪。
- その他の素焼鉢、水やってない子達はひどい状況。
- いかれてるのは下葉ばかり
しかし葉焼けや蒸れって水やったあとじゃないの?全く逆の状況やけど・・・。なるほど(゚∀゚)キタコレ!!
この状況から導き出された結果はこちら〜〜。
葉焼けは水やりした水で焼けるのではなく、水不足の植物を直射に晒すことによって引き起こされる現象である。
ん〜〜ほんまかいな(-_-;) なんか納得いかん(^_^;)
こういう時は納得いくまで調べるのがRicky流(๑•̀ㅂ•́)و✧
って事で、用意しました〜〜〜。(可愛そうですが皆の為です(T_T))
片方は数日水やりせずにペナペナの状態にしたもの。片方は前日夕方に水やりしカチカチのもの。カチペナ状態は動画の通りです。
これを、アガベ達とほぼ同じ時間、同じ場所へ設置
ぱっと見、あまり変化はないように見えますが・・・。
まずは前日に、たらふく水やりをしたカチカチのエケベリア
特に問題はみられません。
続いて水不足でペナペナのエケベリア
カチベリアは少しペナペナ状態にはなっているものの損傷は見られず。一方ペナベリアは下葉がほぼシワシワになっています。
私の実験環境では水やりしたエケベリアがダメージを受けたという現象は見られませんでした。それよりも水不足のペナベリアの方がダメージを受けてしましました。アガベ葉焼け事件の状況が再現されました。
結果から考えられる事
- 水不足で直射にあてるとダメージを受ける
- 水やりをして高温、直射下にさらしてもダメージは受けない
ということで育成環境の違いもあると思いますが葉焼けは水やりした水や直射日光で焼けるのではなく、水不足の植物を直射に晒すことによって引き起こされる現象である。ということが言えるのではないでしょうか。
わかりやすく人間に例えると葉焼けは熱中症みたいなものと考えると理解しやすいかと思います。人間は事前に水分補給しないで暑い場所、湿度が高い場所に身を置くと温度調節が出来ずに熱中症にかかってしまいます。重症の場合は血液がドロドロになると言われています。葉がジュレっている感じと似ていますね。
となると、水やりした次の日に葉焼けしたんだけどって方々がいらっしゃるかもしれませんが、そういう方はおそらく、あくまでもこの結果から考えるとしっかり水やりがしっかり出来ていないかもしれません。
私は水やりのときバケツに水をためて全部鉢をつけてしまいます。
こんな感じです。排水性が良いので数秒で上まで水が上がってきますし、鉢の中の水はすぐに排水されます。すべての土に水が行き渡っていることがわかります。
一方、こちらは多肉植物専用用土です。排水性があまり良くなく、なかなか水が上がってきません。鉢の中の水もなかなか抜けません。乾燥している土への浸透率が悪いんですね。すべての土に水が行き渡るまでかなり時間を要します。おそらくじょうろでやった場合、水やりスペースに貯めた水が染み込んだくらいでは全ての土が水を含んだ状態にはならないと思います。
私の保有植物はそんなに多くなく数えたら4合鉢平均として130鉢くらいです。こんな感じで水やりをきっちりやるとバケツに5杯で100L。バケツ1杯分くらいは底から流れるので130鉢に少なくとも80Lは吸収された事になります。時間にすると約2時間かかってます。
これをじょうろでやったとしたら全ての水を土に吸収させるにはかなりの時間と水量が必要だと思います。同じ量で吸収させることが出来たとしても8Lサイズで10回はあげないと水分は行き渡ってないことになります。
排水性が悪い土を使用されている方はしっかり水やり出来ているかどうかを見直しした方が良いかもしれませんね。私は少し前までじょうろ2回分と決めて皆に行き渡るような水のやり方をしてました。(めんどくさかったのです(^_^;))
そして次に問題になるのは鉢ですが、これやりだすと終わらないのでまたの機会に(^_^;)
そしてもう一つ凄く、凄く、す〜〜〜〜ごく大切なこと。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますがご存知ない方々の為に・・・。(私は全く知りませんでした)原生している多肉植物がどうやって過酷環境で過ごすことができるのか?どうやって水を溜め込むか、いつ水を吸うのかとか色々気になりませんか?
安心してください。調べましたよ(๑•̀ㅂ•́)و✧
詳しく書くと難しいので出来るだけ簡単に書きます。
先程、蒸れや葉焼けは、人間でいうと熱中症みたいなものではないかと書きました。となると植物も植温調節(体温調節)しているのか気になりますよね。当然植物もちゃんと調節しています。植物は蒸散という形で行っています。葉にある気孔を開き水分を蒸発させて植温調節しています。と同時に光合成に必要な二酸化炭素を取り込み水分も根から吸収します。
通常の植物は光合成を行う為に日光が出ている昼間にこの行為を行います。では多肉植物は?気になりますよね(^_^)
光合成には二酸化炭素、水、光が必要です。多肉植物は本来乾燥地域、暑い地域に生息する植物。光合成しようと昼間に気孔を開こうもんなら・・・一瞬にして水分が抜けてしまいます。そう、多肉植物にとっては自殺行為なのです。
ではどうしているのか?多肉植物は他の植物とは違い、昼間は気孔は固く閉じたままです。涼しい夜に気孔を開き光合成に必要な、二酸化炭素と水分を吸収します。吸収した二酸化炭素をリンゴ酸という物質に変え葉や茎に貯蔵しておきそれを利用して昼間に光合成を行うようです。賢いですね。
実はここに重要重要なヒントが隠されています。通常の植物は昼間に気孔を開いて光合成するので朝方に水やりをするほうが良いと言われています。では多肉植物は??そうです夜に気孔を開き夜に水分補給するので夕方に水やりする方が吸収しやすいということになりますね。
大切なのは夜に鉢の中に十分な水分があること。排水性が良く、すぐ乾燥する土を使用されている方で朝にしか水やりしない方はうまく水分補給出来ていないかもしれません。逆に水持ちが良い土であれば朝やっても夜まで持てば問題ないと思います。しっかり浸透させることができれば多肉専用土も悪くはないのかなと今回思いました。
光合成に必要な物質を多肉達が夜にきっちり確保出来ていれば問題ないのですが、足りなければ光合成できないので昼間に気孔を開けて調達しようと試みます。するとどうなるでしょうか?二酸化炭素は吸収できても水分は蒸発し、光合成もうまく出来ず・・・熱中症状態・・・葉焼けという結末に・・・悪循環ですね。
ということで、私なりに実験し調べて出した結論。
- 葉焼けは植物内の水切れが原因
- 蒸れが怖いからといって水を切ってはいけない。
- 水やりは夕方にする。
- 植物の温度を上げない、水分の蒸発を防ぐために遮光も有効(植物の必要水分量が少なくてすむ)
- 水やりはきっちり土に吸収させる。
上記を踏まえて、私は水やりの回数を増やし、水持ちと根の事を考えて一部素焼鉢をプラ鉢に変更、土も少し水持ちが良い土に変更しました。これで昼間に気孔が開いても水分不足は防げるはず(๑•̀ㅂ•́)و✧
蒸れや葉焼けについて調べると、徒長や根の事も気になって調べることになりました。これも実験検討中ですので結果がでたら皆さんにも共有いたします。
最後に葉焼けの原因はこれだけではないかもしれません。あくまでも私の育成環境での実験結果、調べた結果ですので鵜呑みにはしないでくださいね。今後、葉焼けに遭遇した際の原因追求、検証材料にでもして頂けたら幸いです。
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